長女:Beatrix(ベアトリクス)守護の柱、時を繋ぐ青きハイブリッド

Beatrix

「Tele 4 Sisters」の基盤を支え、最新の機能美に古き良き魂を宿す長女。

■ 領域

革新と伝統 / 祝祭 / 旋律の芯

■ 役割

物理的限界の突破・低〜中域(基盤)の守護

■ 機能

  • プレイのノイズを削ぎ落とす
  • アンサンブルの土台となる「太いミッドと安定したパワー」の供給

Sisters Systemの基盤を担う「長女」

僕の手元には、テレキャスター系のボディを基本としながらも、それぞれが異なる構造と音域を持つ4本の姉妹機「Tele 4 Sisters」が存在する。彼女たちは4本で1つのバンドミックスのような音域バランスを形成する。

その中で、次女以下の華やかな響きをどっしりとした低〜中域で支えるのが、長女Beatrix(ベアトリクス)だ。深く落ち着いたデニムブルーのボディは、この交差点における揺るぎない「守護の柱」を象徴している。

現代の武器に宿した、王道の魂

Beatrixは、一見すると極めて現代的なスペックで武装している。 ハイフレットへのアクセスを容易にする24フレット構造、チョーキングの摩擦を無にするステンレスフレット。これらは僕の提唱する1mmのルールを物理的に体現するための機能美だ。指を弦から1mm以上離さない。その極限の制御を可能にするのが、この高精度な筐体である。

しかし、彼女の心臓部には王道の魂が移植されている。 フロントにはSeymour DuncanのJazz、リアにはJBを搭載。それらをクロームカバーで覆うことで、重厚感と適度なコンプレッション感を付加した。内部配線にはクロスワイヤーを採用し、音の密度を極限まで高めている。

Lucidiaがもたらす最新のプレイヤビリティの奥底から、Chordeliaが愛する王道のハムバッカートーンが響き渡る。

旋律の芯、感情の増幅器

僕たちが「喜び」を表現しようとする時、Beatrixは変幻自在にその姿を変える。

JBのドライブサウンドは、時に分厚くパワフルな響きで感情のうねりを出力する。しかし、コイルタップスイッチを切り替えれば、瞬時に鋭く歯切れの良いカッティングサウンドへと切り替わる。あらゆるジャンルの境界(Liminal)を飛び越えながら、彼女の「基盤」としての芯がブレることはない。

最新テクノロジーの「明晰さ」と、伝統的ピックアップが持つ「温もり」。相反する要素がerdantiaの導きによって完璧な均衡で交わるこの青きギターは、僕の思考を最もダイレクトに現実の音へと翻訳し、交差点を肯定する「祝福」そのものなのだ。